第67話 PKLの華麗な外出・冬スペシャル(中編)

PKL「『PKLの華麗な外出・ウィンタースペシャル』、後半はタレントショーで盛り上がっていきましょう!」
一同「わーわー(ドンドンドン!)」 
PKL「司会はワタイ、パク・ギョンリムと…」
WSM「嘘八百バンドことウ・スンミンでーす」
PKL「会場となっております休憩室にはサウナのお客さんが一杯。
  少女時代が普段公演して廻ってる温泉宿と変わらない光景となっております」
ユナ「失礼な。そんなドサ廻り営業、やってへんわ(ぷんぷん)」


    


PKL「これから少女時代が6つの班に別れて、さまざまなタレント(才能)を紹介します。
  才能があると認められたメンボには10ポイント差し上げます」
ソニ「(かくん)また内Pシステムかよ」  
ティパニ「前回から気になってるけど、おっちゃんの嘘八百バンドってなんなん? どおゆうつもり?」
WSM「嘘八百バンド(ALL LIES BAND)ちゅうのは、ワシのワンマンバンドの名前や」
ティパニ「ひとりなのにバンドやて?」
WSM「TMレボリューションみたいなものだと思っていただければ」
スヨン「そこまでカッコ良くないなぁ」
テヨン「TMRてカッコええかぁ? ノンスタの井上っぽくね?」
ティパニ「とにかくバンドと名乗るなら、一曲披露してや」
ジェシカ「そうや。ウチらのタレントを評価する前に、まずおのれのタレントを見せてみろ」
WSM「なんでそお上から目線やねん。まぁええ…これでも聴きさらせ」


     All Lies Band『当然ソング』


テヨン「ださっ」
スヨン「わー、キム・ジェドンにいさんやー(笑)」
WSM「そこ?」
ソニ「公道を着ぐるみで運転すると逮捕されるで」
WSM「ワシのタレントに注目せい(怒)」
PKL「審査員は前編に引き続き、チョン・ジョンアン!」
JJA「宮崎雅代じゃないよ」
PKL「そして演歌歌手にして元横綱、”少年力士”ことペク・スンイルさん!」
BSI「そんな雅代にほれました(ぺくぺく)」
テヨン「のっけから訳判らなさすぎ(呆)」
PKL「それでは早速ひと組目に登場して貰いましょう! どうぞ!」
拍手
ジェシカ/ソヒョン「あにょはせよー。キュートで可愛いシスターズでーす!(きゃぴっ)」
WSM「む、確かに可愛い…」
ヒョヨン「(すっく)ウチの占いによると、そのうちのひとりが7年後にはチームを追われるであろう…」
PKL「ええっ?}
ヒョヨン「(トランス状態)その者、自作の眼鏡をまといて、金まみれの野に降り立つべし!」
WSM「なんてこったぁ」
ジェシカ「縁起でもないことゆうな(どかっ)」
ヒョヨン「ひでぶっ」
ジェシカ「自分がタレント発揮してどおする。今はウチらの番やど」
ヒョヨン「す、すまん。つい…」
ジェシカ「ウチらは『少女時代』のダンスを踊りまーす」
ソヒョン「しーじゃっ」
♪おりだごのりじまらよ〜
BSI「ええど、ええど〜(にこにこ)」
JJA「却下じゃ、ぼけーっ!」
BSI「ええっ?」
ソヒョン「ええっ?」
JJA「自分らの持ち歌やったらちゃんと踊れて当然じゃ。ちっとも隠し芸大会になってへんやんか」
ジェシカ「これ、隠し芸大会やったん?」
JJA「とにかく! 視聴者は普段テレビで見られない姿を期待しとるの。芸がないのやったらせめて脱げや」
BSI「きびしいなぁ(苦笑)」
ソヒョン「仕方がない。そこまでゆわれたら禁断の扉を開けるしかない」
PKL「禁断の扉? 脱ぐの?」
ソヒョン「いえ、ウチとシカねえさんの力を結集した暗黒料理ですわ」
ソニ「うわーっ、それはあかん」
ユナ「死人が出るでぇ(がたがた)」
JJA「暗黒料理! 面白い。それを見せて貰おう」
ティパニ「やめたがええって」
ソヒョン「判りました。では今回はダイオウグソクムシのXO醤炒めマダガスカル風を作りましょう」
JJA「なに?」
ソヒョン「とゆうてもダイオウグソクムシは手に入りづらいので、今回はマダガスカルゴキブリで代用します」
ジェシカ「なるほど。それでマダガスカル風なんですね、先生」
PKL「誰が先生や。そもそもマダガスカルゴキブリてなんやねん(怒)」
ソヒョン「マダゴキはマダガスカル島に多数生息する昆虫で、イモトアヤコの大好物ですがな」
PKL「イモトアヤコて誰や?(うきーっ)」
ソヒョン「今年人気が出る予定の日本の芸人です」
PKL「訳のわからんことばかりゆうてウチらを煙に巻くんじゃねぇ!」
ソヒョン「だってホントのことなんだもん。
  マダゴキを使った料理は内山昭一著『楽しい昆虫料理』でも紹介されていまーす」  
http://mushikui.net/?p=498
JJA「誰が買うんや、そんな本(がくぶる)」
ソヒョン「で、マダゴキの消化器官を取り除いたら熱したフライパンに入れ…」
じゅわー
ジェシカ「カップ3杯の油を注ぎます」
ごぼぼぼぼ
ヒョヨン「出た、シカ得意の油多め調理法や」
ソヒョン「で、調味料のXO醤で炒めます。
  XO醤の原料は秘密ですが、主にミミズ、ハブ、JYPの足からとった魚の目などを放射冷却水につけ込み…」
JJA「はぁ? 干しアワビとか金華ハムやないの?」
ソヒョン「それはXO(エックスオー)醤ね。これはXO(ピー)醤やから」
JJA「伏せ字やったんかい!」
ソヒョン「で、炒める作業はシカねえさんの担当で」
ジェシカ「はーい。油が跳ねるのでご注意くださーい」
チュイイイーン!
WSM「わぁっ、危ない! なんで料理するのにセメント攪拌機なんか…」
ジェシカ「手っ取り早いよってね。やっぱ炒め物にはマキタのUT1305が一番やなぁ」
どががががが!
JJA「ひえーっ」
ジェシカ「ポイントは食材に充分火を通すこと。雑菌が多いですから」
PKL「だったらそんなもん食わすなよ」
ソヒョン「そやから暗黒料理なんですよ。火が通ったら仕上げにヨグ=ソトースの心臓を少々加えます」
JJA「ナニを少々やて?」
ソヒョン「ヨグ=ソトースです。菊池秀行の『妖神グルメ』にも登場する、暗黒料理に欠かせない食材です。
  天日干しした心臓を、あたかもトリュフのようにスライスしながら振りかけて…」
ジェシカ「はい、出来上がり!(ドン)」
ぷ〜ん(かさささ)
PKL「おえっ」
WSM「まだなんか動いてるやんか」
ソヒョン「ゴキブリの筋肉の収縮反応ですね。食材が新鮮な証拠です」
JJA「く、食えるか、こんなの!」
ソヒョン「そやけど、味はええんですよ」
スヨン「むんぎゅむんぎゅ(ごくり)…う、美味い!」
ジェシカ「ね
JJA「食うなよ、そんなの(がっくし)」


PKL「次の方どうぞ!」 
ててて
スヨン「はーい、リードダンサーのスヨン19歳です。特技は何でも美味しく食べることです」
JJA「それはさっき見させて貰うた(おえ)」
スヨン「将来の夢は日本に戻って”秀英”ゆう名前で女優活動をすることです!」
PKL「まだ歌手で大成してもおらんのに、早くも次のステップ夢見とるんかい」
スヨン「歌手活動の方は他のメンボがみんな頑張ってくれているので何とかなると思います」
PKL「他力本願やなぁ。ペク・スンイルさん、どお思います?」
BSI「脚がキレイなのでええと思います。ワシの好きなユミンも脚の綺麗な女優やったし」
PKL「(かくん)こらあかんわ。そやけど、なんで日本で女優やねん? こっちかてドラマや映画あるやろう」
ソニ「スヨンちゃんは以前日本でアイドルやってたんです。そやから日本の芸能界の方が馴染みがあるんやと思います」
PKL「なんと、日本でアイドルを!?」
スヨン「へえ。ルート0ゆうデュオでやってました」
BSI「人気あったの?」
スヨン「よお判からへんけど、最初の年は日本レコード大賞最優秀新人賞貰うて、紅白歌合戦ゆうのにも出て…」
PKL/BSI「ええええーーーっ!?(驚愕)」
スヨン「2年目は上方漫才大賞とって、カー・オブ・ザ・イヤーにも輝いて、星雲賞と日本ペット大賞も貰いました」
PKL「そ、総なめやん(汗)」
スヨン「ただ演技関係の賞だけは貰うてないんで」
BSI「それが心残りと?」
スヨン「そおですそおです」
WSM「ほんなら日本仕込みの芸をちょっと見せてや」
スヨン「判りました。では1兆個あるネタの中から”ホームショッピング”を」
PKL「原西か!」
JJA「歌やないんかい!」
WSM「演技やないんかい!」
BSI「突っ込みどころ満載な子やなぁ。結構結構(はっはっは)」
♪ひゃららら
PKL「おっ?」
スヨン♪北の町から南の町まで ステキな夢を届けます〜
  心安らぐゆとりの生活 電話一本 かなえます〜
  ジャーパネット ジャパネット 夢のジャパネットたかた
WSM「そっからぁ?」
JJA「しかも歌って踊ってるやん」
BSI「はっはっは」
スヨン「はいー!(しゅたっ)」
JJA「…」
WSM「…」
BSI「…」
PKL「…ホームショッピングは?」
スヨン「は? 今やりましたけど」
PKL「(ずこっ)オープニングのみかい!」
BSI「ショッピングの中身はないの?」
スヨン「あー、ありますあります」
BSI「ほんなら、それ見せてください」
スヨン「なるほど、中身が見たかったんですね。判りました」
JJA「普通中身の方やろ(ぷんすか)」
スヨン「”あーあ、この顔も飽きちゃったなぁ(歌手23歳)”
  そう思うこと、よくありますよね」
PKL「は? 急にどした?」
スヨン「でも整形するのはお金がかかるし、後遺症も心配。なにより急に顔が変わって”整形した”と後ろ指さされるのが怖い…
  そんなあなたに耳寄りなお知らせです!」
JJA「どおすんの?」
スヨン「こちらの鯛焼き式顔面矯正器【ばけろ!たいやきくん】なら危険な整形手術を行わなくとも、お好みの顔に変われます(ばーん!)」
JJA「鯛焼き式顔面矯正器?」
スヨン「使い方はとっても簡単。
  NASAの技術を取り入れたこの二枚の鉄製パネルを直火で10分間加熱して、ギュッと顔を挟むだけ。
  真ん中に蝶つがいがついているので、ひとりでも楽々挟めます」
JJA「いや、火傷するって」
スヨン「寝る前に毎日こうやって(ぎゅ)」
JJA「いてて、いてて」
スヨン「顔を挟めばそれでOK! 寝てる間に狙った顔をゲットしちゃおう!
  毎日徐々に顔が変わっていくので、整形のように”急に変わった”と言われることもありません。
  この鉄板パーツを入れ替えることで、どなたでもお好みの顔が簡単にデザインでき、そのパターンはなんと48通り」
WSM「少なっ」
スヨン「今ならパターンを56通りに増やせるジャパネットオリジナルのパーツをおつけします。
  さらにアイプチを使わなくても簡単に目元の印象を変えられる、たこ焼き式眼球矯正器【ジオンのモノアイ6号】もおつけするという大盤振る舞いです」
JJA「たこ焼き式眼球矯正器?」
スヨン「使い方はとっても簡単。
  NASAの技術を取り入れたこの眼球ピックを上手に使って、たこ焼きみたいに目の玉をひっくり返すだけ」
JJA「怖いわ!」
スヨン「とっても便利なこの眼球矯正器が欲しくて世間の人はみんな目の色が変わってまーす」
JJA「上手いことゆわんでええ」
スヨン「いかがですか?
  鯛焼き式顔面矯正器【ばけろ!たいやきくん】と入れ替え用鉄板オリジナルパーツ、そしてたこ焼き式眼球矯正器【ジオンのモノアイ6号】、 
  これ全部セットでお値段なんと19800円! 分割手数料はジャパネットが負担致しまーす(パチパチパチ)」
WSM「なんかよお判らんが、すごい…気もする。
  ペク・スンイルさん、何かご意見は?」
BSI「日本のホームショッピングが変わってるってことは判りました」
PKL「日本のちゅうよりも、この子の芸が変わってるんやないですかね(呆)」
ナレーション:何はともあれ、スヨンの初期の持ちネタ『ホームショッピング』が世に出た瞬間であった。