第66話 PKLの華麗な外出・冬スペシャル(前編)

パク・ギョンリム(以下PKL)「どもーっ、週に一度の因果な時間『PKLの華麗な外出』がやって参りましたー!」
一同「いえーい(パチパチパチ)」


    


PKL「太平戦争勃発日が誕生日、パク・ギョンリムでーす」
ウ・スンミン(以下WSM)「いえーい、リメンバー、パールハーバー!」
PKL「そしてワタイの愉快な仲間はこいつらだー!」


    
    WSM「どーも、嘘八百バンドことウ・スンミンでーす」


    
    チョン・ジョンアン(以下JJA)「鬼奴じゃないよー、チョン・ジョンアンだよー」


    
    チョ・ワンスク(以下JWS)「三波春夫でございます!」


    


PKL「うむ。お決まりのギャグが決まったところで、今日はウィンタースペシャルなのである」
WSM「ちゅうと、豪華ゲストが?」
PKL「アホか。こんな低予算番組に豪華なゲストが来る訳ない。
  やってくるのは、デビューしたてで、なんでもええからテレビに出してくれー出してくれーゆう、餓鬼みたいな半端アイドルに決まっとる」
JJA「うへー、タチが悪そう」
PKL「それも9人もやで。勘弁してくれっちゅうねん、ホンマに」
JWS「9人? ちゅうたら姐さん、今話題の少女時代やおまへんか?」
PKL「ほぉよお判ったな。てか、今話題なん?」
JWS「へえ。”オリダゴノリジマラヨ〜”(クネクネ)ゆうて、ダンスがめっちゃ流行ってますで」
JJA「キモ」
PKL「そーかー。ほんなら視聴率もちっとは期待できるかなぁ」
JWS「ええんやないでしょうか?」
PKL「よし。なら気合い入れて呼び込もう。
  本日のゲスト、少女時代ですー!(ぱちぱちぱち)」
ぞろぞろぞろ
テヨン「どーもどーも(ぽりぽり)、本日はお呼びいただき光栄至極」
ユナ「とにかく顔と名前を売りたいから、こうゆう特集はありがたいわぁ」
スヨン「全員揃って出る機会なんて、滅多にないよってなぁ」
ユリ「お礼にセミヌードまでならお見せしまっせ」
ソニ「ケチらんと全部脱げや。へっへっへ、ウチら何でもしますよって、お気軽にお申し付けを(ヘコヘコ)」
テヨン「そんでまた呼んでちょーだい(すりすり)」
PKL「(がっかり)やっぱり出たがりの半端アイドルやないかい!」
♪ちゃんちゃん


    


PKL「まず、最初のコーナーは『走れクッションクイズ!』」
少女時代「わーわー(大盛り上がり)」
PKL「これは個人戦や。
  写真観て貰たら判るように、少女時代が横一列に並んどる。
  出された問題が判ったメンボは、セットの先にある解答台のところに行って答えるように。早いモン勝ちや」
ユナ「それは判ったけど、何故にサウナ風呂風セット?」
PKL「それはリアルにサウナ風呂を借りて撮影しとるからじゃ」
ユナ「ぴゃー、『内村さまぁ〜ず』みたい」
ソニ「それだけ低予算ゆうことやな」
ユリ「低予算でもかまへん。目立てばええんや」
ソニ「お、前向き」
PKL「そやけど、移動中も座ってる座布団の上からはみ出したらあかんで。
  座布団に座ったまま前進するんや」
スヨン「はぁ? どうやって?」
PKL「まず座ったまま座布団の上で跳ねる。この時、出来るだけ前に跳ぶようにするのがコツや。
  そんで空中に浮いている間に座布団を体の下に引き寄せ、その上に着地する。
  あとはこれの繰り返しや。
  ためちゃん、やってみせなさい」
WSM「いや、ワシはフランキー為谷やないから。
  まぁやりますけど…(よっほっほっほ)」
ぴょんぴょんぴょん
ソヒョン「うわ、結構ハードそうやな」
テヨン「あんな跳ねたら屁ぇ出てまうわ」
ユリ「わははは、なんのこれしき。普段から山芋とヨガで鍛え抜いたウチにとって、どーとゆうこともない。
  ひと跳びで解答台までたどり着いて見せよう…それ!」
ぴょーん!
WSM「わ、あの距離をホンマにひと跳びで!」
PKL「超人的な身体能力や(驚)」
ソニ「そやけど、アホやからクイズは判りまへんねん(笑)」
ユリ「えへへへ(ポリポリ)」
WSM「(ずこっ)」
PKL「見事正解した者には美味しいスイーツをプレゼント」
ジェシカ「おお、ギブミーチョコレート!」
ヒョヨン「プリーズ、チューイングガム、プリーズ!」
ユリ「む、貧乏部屋のふたりの目つきが変わった。これは熾烈な戦いになりそうやな」
ソヒョン「そうかなぁ」
JJA「では第1問、音楽の問題です!」
テヨン「やった。ウチらの得意分野やないか」
ジェシカ「楽勝、楽勝(笑)」
♪じゃじゃん!
JJA「神童として知られるオーストリアの作曲家ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト。彼に生前対立していた宮廷楽長は…」
ソヒョン「(ぴーん)サリエリや。『アマデウス』で観た」
ヒョヨン「よし、跳ぼう(涎)」
ティパニ「待て待て、引っかけかも知れん。最後まで問題を聞こうや」
ヒョヨン「そ、そやな(汗) どーも、チューインガムが賭かってると思うと、冷静さを欠いてまう」
ぴょーん!
ジェシカ「あ、ユナが跳んだで!」
ヒョヨン「ぬ、抜け駆けや!」
ユナ「はっはっは、みんなアホやな。移動してる間にも問題は読まれるがな。解答台につくまでに全部聞けるわい」
ヒョヨン「(がーん)た、確かに」
ジェシカ「畜生、負けちゃおれん」
ピョーン、ピョーン、ピョーン!
WSM「お、一斉に動きだしましたよ」
PKL「うむ。こうでなければテレビ的に面白うない(ふふふ)」
JJA「…宮廷楽長は”アントニオ・サリエリ”で・す・が」
ティパニ「やっぱり引っかけやったか」
ソニ「危ない危ない」
スヨン「すると、本当の問題とは?」
JJA「そのサリエリが1778年12月にヴェネツィアで初演したオペラのタイトルはなんでしょう?」
少女時代「はぁ?」
ぴた…しーん
WSM「あ、今度は一斉に止まった」
ソヒョン「判るか、そんな問題!」
ユナ「難易度高すぎ」
PKL「はっはっは。ワタイのクイズをなめるなよ」
JWS「なに映画『がんばっていきまっしょい』の数学教師みたいなことゆうてますねん」
PKL「その役を演じた有薗芳記はかつて『逆噴射家族』で怪演を披露したことがある」
テヨン「そんなトリビアどーでもええわ」
♪ぶー
JJA「タイムアウトです。正解は『ドキドキ♥やきもちハイすくーる』です」
ソヒョン「嘘つけ。そんなエロゲーみたいなタイトルの訳あらへん」
JJA「原題の『La scuola de'gelosi』を意訳してみました。
  さぁ続けて問題出しますよ。元のラインまで戻ってください」
少女時代「とほほー(とぼとぼ)」
JWS「こんな調子では、あの娘ら、一問も答えられないのでは?」
PKL「そやなぁ。ちぃと出題のレベルを下げるか」
JJA「第2問、数学の問題です」
テヨン「げげっ」
♪じゃじゃん!
JJA「ジョンミン君の家から学校までは北に3km離れていて、歩くと1時間かかります。
  一方ガールフレンドのセビンちゃんの家は東にあって、歩くと1時間20分かかります。
  セビンちゃんの家は何km離れているでしょう?」
ユリ「はぁ?」
ジェシカ「えーと、北に1時間で東に1時間20分やて?(指折り)」
ヒョヨン「やっぱ北と東では速度が変わってくるのかな?」
ソヒョン「磁力線の影響で緯度方向の移動は経度方向への移動より遙かに時間がかかると、ロバート・L・フォワードの『龍の卵』に書いてあったで」
ユナ「マジか? するとまず磁力線の強さを求めないとあかんな」
少女時代「うーん」
PKL「これはあかんわ(呆)」
ぴゅーん、ぴょーん
WSM「えーと、4Kmでは?」
♪ぴんぽーん
JJA「正解です」
ユナ「あ、スンミンのおっさんも解答者やったんか」
ティパニ「きったねー」
PKL「問答無用。自分らが正解すればええだけのことや」
WSM「へへーん。北やら東やらは一切関係ございません。惑わされた自分らの負けー」
JJA「ウ・スンミンさんにはご褒美に冷たいミシッカルを差し上げまーす」
ジェシカ「あ、ええなぁ」
ティパニ「1月に冷たいミシッカルはいらんけどな」
ヒョヨン「とにかく次こそ正解しちゃる」
JJA「第3問! 推理問題です」
♪じゃじゃん!
JJA「次の文字列を見て空欄を埋めなさい。
  M-V-E-M-J-S-?-N
ソニ「なんじゃこりゃー」
スヨン「ム、ムヴェンジェイソン…?」
JWS「あ!(ぴーん)」
ぴゅーん、ぴょーん
JWS「”U”、”U”!」
♪ぴんぽーん
JJA「正解でーす」
少女時代「なんじゃそりゃ?」
少女時代「どーゆーこっちゃ」
ざわざわ
JJA「これは太陽系の惑星を表した文字列です。
  水星(Mercury)、金星(Venus)、地球(Earth)…と続いてますから7つめは天王星(Uranus)で”U”が正解となります。
  文字列が8個と言うところに気付けば、そう難しい問題ではありません」
テヨン「難しいわい。こちとら全員中卒みたいなもんなんやで」
PKL「偉そうにゆうな」
ティパニ「このままではアホの集団と思われる。そろそろウチらもええとこ見せなくては」
JJA「実際アホの集団やと思うけどな」
テヨン「やかましい! さっさと次の問題を出せや」
JJA「へいへい。第4問! 少女時代に関する問題です」
スヨン「お、これは正解できそう」
ヒョヨン「ちゅうか、これも外したらまさにアホの集団や」
♪じゃじゃん!
JJA「韓国のモーニング娘。とゆうキャッチコピーで昨年デビューした少女時代ですが…」
テヨン「誰が韓国のモー娘。じゃい!(怒)」
ジェシカ「冷静にdisるんじゃねぇ」
JJA「その本家モーニング娘。の将来はどうなるでしょうか?」
ソニ「(こけ)どうなるでしょうかって」
PKL「面白かった回答には10ポイント差し上げます」
ユリ「大喜利じゃねーか!」
ソニ「ホンマ、内Pシステム好きやなぁ(呆)」
ユナ「とにかく普通の問題よりはやりやすい。適当にボケてみよう」
ソヒョン「うむ。モー娘。も結成10年。さすがに往年の勢いはないから下火に向かうことは間違いない」
ティパニ「そやな。去年は謎の中国人メンボが入ってみたり、5代目リーダーのミキティがよりによって漫才師と熱愛して脱退したり、全体にフワフワしとるしな」
ヒョヨン「(ぴょんぴょん)はーい、さして可愛くもないリーダーが”私は世界で一番可愛い”などと空気を読まない発言を繰り返して好感度を下げまくったあげく、今年あたりにブレイクする毒舌芸人にテレビでケチョンケチョンにやられて、ハロプロで一番売れなくなると思いまーす」
PKL「えらい具体的やなぁ」
ティパニ「さすが占い師(感心)」
PKL「そやけど、ありそうな気もする。10ポイント!」
ヒョヨン「やったぁ」
ユナ「はい! ”モーニング娘。Z”とか”モー娘。’75”とか”早安少女組。”とか名前を変えて生き残りを図るが失敗」
PKL「10ポイント!」
ジェシカ「元メンバーのちっちゃい娘が、イケメン俳優と結婚するけど、自らの不倫が原因で電撃離婚。以来テレビ界を干される」
PKL「天下のモー娘。やで、そんなスキャンダラスな事件起こる訳ないがな。そやけどあったら面白いな。10ポイント」
WSM「ダークなネタばっかし(呆)」
ユリ「はい! 100年後にはなくなっている」
PKL「それはそうやろ(呆)」
テヨン「アホや」
ソヒョン「つんく♂死亡」
PKL「やめなさい! ダークすぎるわ」
JJA「ピーッ! ここまでデース。優勝はウ・スンミンさん!」
WSM「おおきに、おおきに」
少女時代「なんじゃそら。つまらんぞ!」
少女時代「出来レースやないか!」
少女時代「ぶーぶー!」
PKL「この続きは後半:タレントショーでお楽しみください」
JJA「カミング・スーン!」
テヨン「そんなことゆうて、また2ヶ月後じゃねーのか?」
作者「ぎくっ」


    






※2ヶ月も放っておいてすんまへん。反省しております。


※PKLの華麗な外出…
 前回も書いたが、2007年末から2008年春まで、少女時代は継続して活動し歌番組に出ると同時に、バラエティでも顔を売り続けた。
 その代表がKBSの『スター・ゴールデン・ベル』とSBS『スター・キング』なのだが、他にも『人生体験劇場』『キスン史』『芸能街中継』などさまざまな番組に出演した。
 その中で9人全員が初めて揃って出演したバラエティがこのMBCエブリワン『PKLの華麗な外出:冬スペシャル』である(本編第82話参照)。
 PKLことパク・ギョンリムはこの当時たいそう売れていたコメディエンヌ兼司会者で、女カン・ホドンみたいな感じだった。
 少女時代関係のさまざまなイベントでも司会をしている。
 現在では流産などを経て、以前程は活動をしていない。
 『PKLの華麗な外出:冬スペシャル』は2008年1月12日に放送されているが、翌日の13日に活動曲が『Kissing You』に切り替わっている。
 つまり『ソニョシデ』で活動した最後の日に放送されたことになる。そんだけのことだけど(笑)。


     『PKLの華麗な外出:冬スペシャル』