第72話 カンイン、チョ・ジョンニンの親しい友人

ナレーション:それはある日の『チンチンラジオ』での出来事…


チョ・ジョンニン「わはははっ」
カンイン「相変わらずアホばかりゆうとりますけど、ここで電話ゲストでーす」
ジョンニン「おっ」
カンイン「少女時代のテヨンさんです」
ジョンニン「あの売れっ子アイドルの? マジッすか?」
カンイン「マジやでぇ。ワシの妹分やさかい、出ろゆうたら嫌も応もない」
ジョンニン「ひゃー、すっかり忘れとったけど、にいさん芸能人やったんやねぇ」
カンイン「えっへん。恐れ入ったら、今度一発やらせなさい」
ジョンニン「はい、一発(ドガッ)」
カンイン「いててて」
ジョンニン「さっそく、電話を呼び出してみましょう。よぼせよ〜」
テヨン(声)「よぼせよ〜」
ジョンニン「少女時代のテヨンさんでっか?」
テヨン(声)「へぇ。あにょはせよ〜」
カンイン「おお、本物のテヨンちゃんや、すげー」
ジョンニン「え? なんで急にミーハーみたいに。さっき自分が命令したら嫌も応もないて、所有物みたいにゆうてたやん」
テヨン(声)「はぁ?(怒)」
カンイン「い、いや、それはトークの拍子でつい(えへへ)。勘弁してーな。
  …てか自分、そんなことバラしたらあかんやないか。後で死ぬ目に遭わされるんやで」
ジョンニン「ほんならゆわんならエエのに、アホやな」
カンイン「男には命を賭けて見栄を張りたい時があるんじゃ」
テヨン(声)「知るか、ボケ。今度稽古場で会うたら、憶えとけよ」
カンイン「ひえー(じょじょじょじょー)」
ジョンニン「ところで、テヨンさん、『Kissing You』が地上波で連続1位になるなど、大活躍ですね」
テヨン(声)「あっはっはっは、実力ですわ、実力」
カンイン「ちょっとは謙遜せえよ」
ジョンニン「『Kissing You』初1位の時はみなさん大泣きされてましたが、それほど感動が大きかったんでしょうね」
カンイン「やっぱワンゴルに負けっぱなしやったからねぇ」
テヨン(声)「そんなん違うわ、ボケ。他人は黙っとけや」
カンイン「おっ」
テヨン(声)「あの日はいろいろ大変やったんですわ。その件については近々このビギンズでネタにするんで、楽しみにお待ち願いたい。
  題して『少女時代の一番長い日』(仮)!」
ジョンニン「ば、番宣…(呆)」
テヨン(声)「ま、番宣目的でもないと、ウチみたいな売れっ子がギャラの安いラジオに出るなんてこと、よおありまへんからな(えっへん)」
カンイン「威張るようなことじゃ…」
ジョンニン「ところで明日はソルラル(旧正月)。世間では今日から5連休なんて企業も多いんですが、少女時代さんはいかがですか?」
テヨン(声)「あー、おかげさんでウチらも休暇を貰うて、みんな実家に戻って行ってますわ」
カンイン「パニ子は?」
テヨン(声)「奴も西海岸に戻るC130に乗せて貰うて、帰省したで」
ジョンニン「アメリカ兵かっ」
カンイン「てか、レシプロ機なんかで帰省して、連休中に着くんかい(呆)」
テヨン(声)「航続距離短いからどーやろ、ギリギリかもなぁ」
ジョンニン「テヨンさんは実家に戻らないんですか?」
カンイン「テヨンの家は遠いからなぁ」
テヨン(声)「そやねん。ある意味LAより遠いで。電波届くのに3年かかるし…て、そんな訳あるかい、ボケッ」
カンイン「お、珍しくノリツッコミした」
ジョンニン「ヘタやったけどね」
テヨン(声)「ちぇ…ウチは今体調が悪くて、長旅に耐えられへんねん」
カンイン「ウソ?」
テヨン(声)「ウソてなんじゃい」
ジョンニン「ホンマに具合悪いんでっか?」
テヨン(声)「そやないけど…(ひそひそ)宿所からメンボが全員いなくなるなんて滅多にないこと…チャンスやないですか」
ジョンニン「チャンス?」
テヨン(声)「ウチらの宿所は、男子にとってはいわば禁断の聖地、秘密の花園
  一歩入るだけで女の子特有のええ匂いが充満していて、クッキーマンですら未だに顔を赤くするほどです」
ジョンニン「クッキーマン?」
カンイン「彼女らのロードマネージャーや」
テヨン(声)「そんな少女の生々しい生活の場を見学出来るとしたら、にいさんならいくら出す?」
カンイン「ワ、ワシ…? え、えーと(ドキドキ)」
ジョンニン「…全財産差し出しそうやな(呆)」
テヨン(声)「そやろな。男同士足臭い宿所で寝起きしとるにいさんたちならなおさらやろ。
  そこで今日から5日間、ウチがメンボに内緒で、少女時代宿所ツアーを開催しようちゅう訳。そのために仮病使うて居残ったんや」
カンイン「そ、それって犯罪では?」
テヨン(声)「にいさんの口から犯罪云々なんてびっくら仰天やな。限りなく犯罪者に近い予備軍のくせに」
ジョンニン「やっぱり姦淫罪かなぁ」
カンイン「他人をなんやと思うとるんや(プンスカ)」
テヨン(声)「とにかく、これから東方やスジュのメンボの声かけようと思うてたところやってん。ええ番宣になった」
カンイン「ラジオでゆうこと違うやろ」
テヨン(声)「そやから一応ひそひそ声でゆうたんや」
カンイン「(がっくし)意味ねぇし」
ジョンニン「ところで、そのツアー、幾らくらいなんでっか?」
カンイン「自分も見るんかい?!」
ジョンニン「へへへ、ソウル駅行って休暇中の兵隊さんに声かけようかなと」
テヨン(声)「あ、それはありがたい。1割バックしますで」
カンイン「ひえー、公開犯罪ラジオやー」
テヨン(声)「とりあえず、ウチとユナとスヨンの部屋が見物料一番高くて50万(ウォン)、クローゼットや引き出し開けるオプション付きなら更に50万。ベッドに寝転がるオプションも50万や」
カンイン「うぅ…(なんかお得な気もする)」
テヨン(声)「その次がパニとマンネの部屋で35万、そんでシカとヒョヨンの貧乏部屋が20万」
カンイン「ユリとソニの部屋は?」
テヨン(声)「(けっ)そこはサービスでええわ、所詮●軍メンボやし」
ジョンニン「ばっさりやなぁ」
カンイン「(アホやな、奴らのペンこそマニアやで。やっぱ女にはそこら辺がわからんのやな)」
テヨン(声)「で、全部の部屋を見て回るツアーは100万でどうかと思うてるんやわ」
ジョンニン「乗った! 兵隊さんどころか学生さんまで入れ食いやがな。さっそくソウル駅に行ってくるわ(脱兎)」
テヨン(声)「頼んだでぇ」
カンイン「あ、こら、放送どないする気や」
テヨン(声)「にいさんもスジュのメンボに声かけて来てや」
カンイン「アホな、そんな妹を売るようなマネ、出来るか」
テヨン(声)「メンボ5人集めてきたら、にいさんの分はただにしたるわ」
カンイン「そおんなことゆうて…(おほん)オプションもつけて?」
テヨン(声)「オプションもつけて」
カンイン「それじゃあ協力したろうかなぁ」
テヨン(声)「頼んだで。すぐ行って来て」
カンイン「まだ放送中やって」
ディレクター「(TB)ええから行ってこい。どうせこんな連休中に誰もラジオなんて聞いてないわ。
  なんか適当に曲流しとくから行ってこい」
カンイン「ひでぇスタッフやな」
ディレクター「その代わり、ワシらも宿所ツアーに行くモンねー」
テヨン(声)「ええでっせ、大歓迎や。あ、それから…」
ディレクター「なに?」
テヨン(声)「曲流すなら『Kissing You』にしてね(にっこり)」
カンイン「(がっくし)恐ろしい奴」





※2008年2月6日『カンイン、チョ・ジョンニンの親しい友人(チンチンラジオ)』に電話出演したテヨンは、
 「旧正月休みで他のメンバーは帰省中だ。自分はスケジュールの都合で帰れないが、明日は家族がソウルに来てくれる。
 そのことを思うととても楽しみだ」などと語った。
 この頃の少女時代は多忙を極めていて、疲れが溜まりに溜まっているのが端から見ていても判る程だった。
  ラジオでのやりとり


※チョ・ジョンニン…1985年生まれのラジオパーソナリティ
 もともとEpik Highのタブロと『チンチンラジオ』を受け持っていて、2007年春からタブロの降板にともなってカンインと組んだ。
 http://contents.innolife.net/news/list.php?ac_id=4&ai_id=73488 
 2008年3月で『チンチンラジオ』を降板。カンインはテヨンと組んで番組を続けることになる。
 この電話のわずか2ヶ月後のことである。